ふくしまプライド「伊達鶏」東北から世界へ羽ばたく銘柄鶏の魅力とは | 株式会社マルテー鳥安商店

ふくしまプライド「伊達鶏」東北から世界へ羽ばたく銘柄鶏の魅力とは

焼鳥、からあげ、親子丼、チキン南蛮...、挙げればきりがないほど、わたしたち日本人の食生活には欠かせない食材となっている鶏肉。現在日本で流通している鶏肉は、「ブロイラー(若鶏)」「地鶏」「銘柄鶏」に大きく分けられます。

「地鶏」は約50種以上、「銘柄鶏」は約100種類以上もあると言われています。数ある鶏のなかでも、“鶏を熟知している”プロの料理人が好んで使用する銘柄鶏、それが「伊達鶏」です。

この伊達鶏とはいったいどんな鶏なのか?なぜ伊達鶏がプロの料理人から高い評価を得ているのか?この記事を読めばきっと、貴方のお店でも伊達鶏を提供したくなるはずです。ぜひ最後まで読んで、食のプロフェッショナル達に選ばれる伊達鶏の魅力を感じてみてください。

伊達鶏を知る

平飼いで飼育されている伊達鶏

まずは伊達鶏のルーツを簡単にご紹介したいと思います。伊達鶏を生んだ町はどんな場所なのか?この銘柄鶏はどのような経緯で誕生したのか?そして創業から三代目となる今もなお、継承され続けている生産者の想いをお伝えいたします。

一流の職人さんは、食材の良し悪しだけを見るものではなく、その食材の持つ歴史、生産者の想いに共感するそうです。プロから愛される伊達鶏の歴史を少しだけ覗いてみましょう。

伊達鶏の産地

福島県地図と伊達市の位置

東北地方、福島県の北部に位置する伊達市は、広大な山脈に囲まれた自然豊かな町です。人口は約6万人ほどで、「伊達の蚕種製造業は日本一だ」と言わしめたほど、江戸時代には養蚕業・製糸業で栄えました。

吾妻連峰(あづまれんぽう)と阿武隈高地(あぶくまこうち)に抱かれた盆地の伊達市は、伊達鶏のほかにも、さくらんぼ、桃、柿など、美味しいフルーツが獲れることでも有名です。

伊達市から見る吾妻連峰

約800年前の平安時代、 伊達朝宗という人物が、信夫郡 (現在の福島市)と伊達郡を治めるようになりました。この伊達朝宗という人物は、かの有名な「独眼竜」の異名をとる戦国大名・伊達政宗の先祖にあたります。これが伊達市という地名のルーツと言われています。

※現在の産地は福島県、および一部宮城県となっております。

「伊達鶏」誕生までの経緯

創業当時の伊達物産

終戦から一回りの時が経ち、五千円紙幣の発行が開始された年の昭和32年、福島県伊達市梁川町にて伊達物産は創業されました。

食肉生産会社として主にブロイラー(若鶏)の生産をしていた同社でしたが、「美味しくて、調理しやすい鶏が欲しい」という料理人の方々からの要望に応えるべく、1985年(昭和60年)新しい鶏の養鶏を決意します。

そして創業者は二代目社長(現会長)とともに研究をはじめ、試行錯誤を繰り返し、今日の「伊達鶏」の礎を築きました。

伊達物産の創業者と現会長

生産者の想い

「良い鶏を作るため、使う料理人のこだわりに応えたい」その想いを胸に、視察のために世界中を飛び回るなか、フランス東部に位置する、リヨン北方のブレス地方という場所に辿り着きます。このブレス地方は、美食家なら誰もが知る、鶏が非常に美味しいことで有名な土地です。

二代目社長(現会長)は、ここで世界最高峰ともいわれる地鶏「ブレス鶏」と出会いました。地域と共に鶏を作り上げる環境と、その想いにいたく共感し、「自分たちも南東北の気候風土に合った美味しい鶏を育てよう」と心に決めました。そしてその想いは、三代目となった現在も受け継がれています。

伊達鶏は日本のブレス鶏を目指しつづけてきました。そして、ブレス鶏にも負けない素晴らしいこの伊達鶏を「もっとたくさんの方に知ってもらいたい、食べてもらいたい」と願っています。

「伊達鶏」の交配系図

伊達鶏の交配系図

間違える方も多いのですが、伊達鶏は地鶏ではなく「銘柄鶏」に分類されます。伊達鶏は味の良いフランス鶏を原種鶏に掛け合わせて生産された銘柄鶏です。

地鶏の定義は日本農林規格(JAS)によって明確に定義されています。しかし「銘柄鶏」に厳密な規定や基準はなく、「我が国で飼育し、地鶏に比べ増体に優れた肉用種で、通常の飼育方法と異なり、鶏種・飼料・飼育期間等に工夫を加えブランド化された鶏」を銘柄鶏と呼びます。

※地鶏の基準について詳しく知りたい方は『一般社団法人日本食鳥協会|表示ガイドライン』 をご参照ください。

「伊達鶏」の飼育方法

開放鶏舎で平飼いされる伊達鶏は、ストレスの少ない自然に近い環境で飼育されます。自由に、そして活発に動き回ることができるため、伊達鶏は丈夫に育ち、余分な脂肪はつきにくくなります。これにより肉の弾力とうまみが高まっていきます。独特の「やわらかい歯ごたえ」は伊達鶏の食感の特長です。

また、飼料(エサ)は穀物を主体に、特別に配合した専用飼料を使用し、薬や抗生物質は一切使用しません。さらに脱脂粉乳を与えることで、肉のうまみとコクをより引き出します。濃厚な肉のうまみとコクは、伊達鶏の最大の特長といっても過言ではありません。

桃畑で放し飼いされていた生産当時の伊達鶏

このように飼育にこだわり、手間が掛かるなどの理由から、国内に流通している鶏のうち、伊達鶏のような「赤鶏銘柄鶏」と呼ばれる銘柄鶏の流通は、全体の約2%程度となっています。

※銘柄鶏は『赤系(赤鶏)』と『白系(若鶏系)』の2種類に分けられ、赤鶏のほうが流通が少なく、希少性の高い銘柄鶏として扱われています。

伊達鶏のここがすごい!

解体済みの伊達鶏

肉の味が濃くジューシー

伊達鶏の肉は味が濃く、脂乗りは程よく、とてもジューシーです。口に入れた瞬間のうまみが印象的で、鶏のインパクトを強く感じられます。また鶏特有の臭みは無く、肉のコクとうまみが最大限に引き出されています。

ハッキリとした脂のうまみ

独特な飼育方法により余分な脂肪がつきにくいので、しつこくなく程よい上品な脂を存分に味わえます。また脂のうまみがハッキリとしており、強く感じることができるのが伊達鶏の脂身の特長です。

焼き縮みしない

伊達鶏の味が素晴らしいのはもちろんのこと、料理人から高い評価を受けるもうひとつの理由が、"焼き縮みしないこと"です。「美味しくて調理しやすい鶏が欲しい」という料理人の声から伊達鶏は誕生しました。味の良さだけでなく、調理がしやすい伊達鶏は生産当時から今も、食材を扱うプロ達を魅了し続けています。

伊達鶏は「地鶏」と「若鶏」のいいとこ鶏

一般的な若鶏の肉質はやわらかく、鶏の味とうまみは薄めです。一方で地鶏は、味やうまみが濃いですが、肉質は強い弾力があり少しかためです。

そんな地鶏と若鶏のいいとこどりをしているのが伊達鶏です。地鶏と若鶏のちょうど中間あたりで、「やわらかくほどよい弾力と、味が濃く強いうまみ」をあわせ持つのが伊達鶏最大の魅力でしょう。伊達鶏は調理に適しており、かつ地鶏と若鶏の良さをあわせ持った絶品の銘柄鶏なんです。

伊達鶏と相性の良い料理

伊達鶏の味の濃さ、脂の旨み、皮の厚さ、焼き縮みの少なさ、スープを取った時の色など、そのすべてが他の鶏とは一線を画しています。ここでは伊達鶏と相性の良い料理の例をご紹介します。

伊達鶏の焼鳥

焼き鳥

焼鳥は伊達鶏との相性が抜群です。塩でも良し、タレでも良し、肉厚で濃厚なうまみが詰まった焼鳥を体験できます。プロが伊達鶏を焼鳥に調理すれば、伊達鶏の持つ可能性を最大限に表現できるでしょう。当社でも現在、焼鳥を提供されている店舗様との取引が最も多くを占めております。

伊達鶏の親子丼

和食

もちろん焼鳥以外の和食との相性も抜群です。「揚げ物」「煮込み」「丼」など、どんな和食に調理しても伊達鶏のうまさが引き立ちます。ぜひワンランク上の「親子丼」や「からあげ」を体験してみてください。

伊達鶏でスープを取っている寸胴

ラーメン

オールマイティな伊達鶏の良さを知るほど、ラーメン職人の腕が鳴ります。伊達鶏で取ったスープを使ったラーメンは、美しいスープの色、そしてその色からは想像できないほどの、うまみ、キレ、コクを味わえます。肉と脂のうまみが強いので、スープ、チャーシュー、鶏油など、どう表現するか、可能性は無限大です。ラーメン通を唸らせる一杯が作れること間違いなしです。

伊達鶏のコンフィ

フレンチ

フランス料理は見た目の美しさと、ソースにとてもこだわりのある料理です。料理の味を最大限に引き出すフレンチのソースと、伊達鶏が織りなすうまみの相乗効果。「味、香、美。」三位一体の絶品フレンチをご体験ください。

伊達鶏のよだれ鶏

中華料理

伊達鶏の肉は、キメが細やかでコクがありうまみが凝縮されています。むね肉を蒸し上げると、しっとりとした絶妙な食感を楽しめます。むねやももを中華冷菜にするも良し、ももや手羽を揚げるも良し、炒めるも良し。濃いめの味付けが特徴の中華料理においても充分な存在感を発揮します。

伊達鶏の水炊き

鍋料理

鍋料理にすると、ラーメンとはまた違った伊達鶏の一面に出会えます。水炊きにすれば、シンプルに鶏のうまみだけをダイレクトに感じられるでしょう。伊達鶏のうまみと栄養が存分に滲み出たスープは身体中にじんわりと沁み渡ります。

どんな料理にも合う

伊達鶏は生産開始当時から今日まで、「料理人のこだわりに応えたい」という想いで飼育されてきました。どんな料理に調理しても美味しい伊達鶏は、料理人のこだわりに応えることができるオールマイティな鶏として、高い評価を受け続けています。料理のジャンルを問わず、「鶏の味を全面的に押し出したい」というお取引先が多くなっています。

伊達鶏の仕入れは「鳥安」におまかせ

創業から約80年、わたしたち鳥安は、おいしい鶏肉をみなさんに食べていただきたい想いで、鶏肉専門として今日までやって参りました。全国の鶏を自分の目で見て回り、ときには韓国、台湾、タイなど海外にも足を運びました。

鳥安の想い

全国の鶏を見て回るなかで、伊達鶏と出会い、そして生産者である伊達物産さんの想いに共感し、「この鶏の素晴らしさをもっと世に広めたい」と、お付き合いをはじめさせていただき、今に至ります。

わたしたち鳥安は「伊達鶏を売りたい」という気持ちが強い会社なので、仕入れの量にも自信がありますし、人と人(生産者)との繋がりがあるので、良い伊達鶏を仕入れさせていただいていると自負しております。

伊達鶏について

伊達鶏の参考卸売価格

部位 参考価格 発注単位 納期
丸鶏 1,200円/kg 1kg~ 注文から中3日
もも正 1,800円/kg 1kg~ 注文から中3日
ムネ 1,600円/kg 1kg~ 注文から中3日
手羽先 1,200円/kg 1kg~ 注文から中3日

上記の表は参考価格となっています。仕入れの状況や、取引先様の発注量などによっても変動いたします。お取引内容によっては、価格のご相談なども受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

事業者さまへ

当社は伊達鶏以外にも、さまざまな鶏肉を扱っています。丸鶏だけでなく、部位ごと(もも、むね、手羽、加工など)の卸売も可能です。内容によっては、オリジナル商品なども可能ですので、鶏肉のことならぜひ鳥安にお任せください!

飲食店さま、小売店さまだけでなく、新しい可能性を切り開く為、本物の食材を求める新規お取引先様を広く募集​しております。伊達鶏をはじめとした当社自慢の鶏肉をお出しいただけるパートナーさま、わたしたちと共に、食を通じて「社会に喜びと感動」を、そしてコロナに打ち勝つ「元気」をご提供できるパートナーさまを募集しております。

当社は関東圏を中心に、全国の飲食店さま、小売店さまと取引がございます。

主な取引先(一部抜粋)
株式会社エー・ピーホールディングス 株式会社サッポロライオン、第一食育研究所ーみずほ銀行本店 株式会社楽コーポレーション、株式会社オオモリ 有名居酒屋店 老舗蕎麦屋 ラーメン店等(順不同・敬称略)
仕入れの相談

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